鎧(よろい)張りの板張り補修

自宅で事務所として使っていた建物の外壁板が反り返り雨が入り放題となっていたのでゴールデンウィークを利用して補修しました。外壁板はウエスタンレッドシダーという材種、日本名は米杉と呼ばれています。米杉といっても日本の桧科に近いので水に強く外部にも使用できる材種です。この板を鎧板張りという構法で張っておりました。台形の板を重ねながら下から張っていくことで雨が上から下に流れ落ちる張り方です。写真を見てお分かりのように板を重ねることで深い陰影が出て意匠的にも存在感が出るのです。

そんな板ですが、隠し釘で張っていたため板が反りける力に負け釘頭が抜けていたが跳ね上がってしまいました。このような状態になって早半年、ゴールデンウィークのお休みを利用して補修しました。

2枚目の写真が補修後のものです。板の色に合わせた真鍮釘を打ち付けました。木板を張るときには錆びないステンレス釘が真鍮釘ということになります。ちなみに右下の船舶照明の材質も真鍮です。真鍮は新品の時はピカピカの10円玉のような色をしていますが酸化して徐々に黒っぽくなってきます。板が茶色だったため釘の存在がまったく分かりませんね。

木板を使う場合は自分でメンテナンスする気合が必要です。設計する住宅で木板を使うときは施主自ら再塗装やこのような補修ができるかを確認して使用するようにしています。1階外壁の高さであれば容易にメンテナンスできます。手間のかかる子ほど可愛いといますが、家もこのように自分でメンテナンスしていくと愛着が湧いてくるものです。

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