暖房のために放射熱源を優先するー快適な室内環境ーバウビオロギー25の指針

暖房のために放射熱源を優先するー快適な室内環境ーバウビオロギー25の指針

太陽や炎やカッヘルオーフェン(タイル張り暖炉)がもたらす放射線がなぜ、いわゆる対流熱よりも快適なのか、考えたことはありますか?

典型的な対流式暖房は、エアコンのほか、例えば高い表面温度となる薪ストーブ、石油ストーブ、ファンヒーターなどです。これらの場合、主に暖かい空気が生成されるか、部屋に温風が吹き込まれます。温風とともに粉塵や汚染物質も循環しかねません。頭のほうが暖かく、足元が寒いといった状態になります。特に粘膜やドライ・アイ、乾燥肌のような健康障害がその結果です。

放射線(赤外線)の場合は全く異なります。これは以下の理由から理想的です。

※赤外線は皮膚の奥にまで浸透し、健康への効果がみられます。

※空気循環、粉塵の舞い上がりは明らかに少ないです。また低温の空気温度は快適に感ぜられ、多くのエネルギーの節約になり、より健康的です。壁面や調度品も温められ、乾いた状態を保ちます。

※バウビオローゲは、低い流入温度と対流面を持たないパネルラジエター、床暖房(表面温度23℃以下)、カッヘルオーフェン(タイル張り暖炉)、壁暖房のような放射熱の割合の高い暖房を推奨します。

※「炎のセラピー」は、血流循環や皮膚の血行を良くし、新陳代謝、ホルモン調整に肯定的に作用し、抵抗力、免疫力、そして生きる喜びを高めていき、調和に満ちてリラックスした快い雰囲気をつくりだします。

ー快適で健康な暖房環境をつくるためのチェックポイントー

快適で健康な暖房環境のためには、単に室内の空気温度だけではなく、表面温度・暖房方法・水平及び垂直の温度分布・湿度・空気質(粉塵や有害ガス、臭気など)・静電気・イオン度・電磁波・騒音など、極めて多くのことを考える必要があります。

健康に望ましい暖房のチェックポイント
・暖房機器の表面温度が高くならないこと
・空気温度と周壁表面温度の差が小さいこと(2°以内が理想的)
・空気の動きが小さいこと
・単調でないこと(※一日を通じて一定の温度は決して健康で快適ではない)
・個人差に対応できること
・静電気の帯電を生じないこと(空気イオンの偏りがないこと)
・臭いと音がきつくないこと
・建物の方位や部屋の位置を踏まえて、気象条件とその変化に対応できること

様々列記しましたが、これら条件をすべて満たす暖房は存在しません。このような暖房のために、気持ちの良い太陽を戸外で浴びているときの心地よさ、バランスの良さを参考にしましょう。様々な要件にかなう最高の方法として、「カッヘルオーフェン(タイル張り暖炉)」、「壁面暖房」があげられます。これらは、気持ちのよい場所を広げ、自分にとって心地の良い場所の選択が容易になります。放射熱は距離の二乗に反比例(減衰)し、人体は放射熱源が発する熱放射の幅広いスペクトルを吸収し快適さを高めてくれます。

次に推奨される暖房システムは、「暖炉」、「床暖房」、「パネル暖房」、「巾木暖房」です。
日本で最も普及しているエアコン(温風暖房)は最も評価が低い暖房システムです。ダイニングテーブルやソファーなどに直接風が当たらない位置に室内機を設置するなどの配慮が必要です。

ーエコロジカルな視点ー

原則的に、化石燃料を燃焼させる暖房器具は回避すること、熱源は有害ガスや二酸化炭素発生量の小さな燃料が推奨されます。ますは自然エネルギー、次にバイオマス・ペレット・植物系材料、またその地域で供給できる燃料です。こんにちでは機器の高性能化、汚染のない暖房方法のバイオマスストーブ・ペレットストーブが開発されています。

暖房システムを決定するうえで、暖房需要(暖房が必要な月数が長いのか短いのか)と住宅の断熱性能の考えなくてはいけません。バウビオロギー的にはむしろ批判的にみられる暖房システムも、わずかしかエネルギーがかからない建物にあっては問題にならない、ということです。

BIJバウビオローゲ 森健一郎

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