新築(躯体)の湿気の放出に注意する―建材の選択ーバウビオロギー25の指針

新築(躯体)の湿気の放出に注意する―建材の選択ーバウビオロギー25の指針

今日、建物はあっという間につくられ、入居されますね。新築ではコンクリート、モルタル、などの湿式工法で水が大量に用いられます。通常の一戸建て住宅や新築アパートで、約200リットルの水が留まっている可能性があり、すべて乾くまでには数か月から数年かかるので、残念ながら引っ越して数日後、数週間後に、カビも入居を始めてしまうことがあるのです。カビが発生しないまでも新築時の水分がリューマチ、座骨神経痛、喘息などの病気や体調不良をひき起こす可能性があります。

問題はコンクリートやモルタルだけではありません。木材を含水量の多い材と組み合わせて使うことは避けるべきです。木材の含水率が約18%を超えるとカビが発生るする恐れがあるためです。建材の含水量が断熱特性に与える影響が大きいことも知られています。断熱材の含水率が上昇することにより実質U値は通常の条件下より20%悪化することは珍しくありません。これは新築家屋において最初の2年間の暖房エネルギー使用量が当初の予想を上回ることが多い理由の一つです。

現在では、そうしたことに留意する人はあまりいません。これらの事実を知らない、あるいは経済的な理由から建物の完成後すぐの入居を余儀なくさせています。

ー新築の湿気を軽減するためにできることー

・コンクリートやモルタルなどの多くの水を含む材料の使用量を減らしましょう。

・木材、乾いたブロック、乾式パネルなど、すでに建てこむ時点で乾いている材料を多く使用します、もしくは土や石灰の製品のようにすぐに乾く材料を使いましょう。

・温度計と湿度計を利用して適切な換気を行う。

・雨や水から建築現場を保護しましょう。

・土、石灰、ケイ酸塩塗料、オイルを塗布したフローリングなど、湿気がすぐに乾く材料、透湿性の優れた材料を使用します。

・入居する前に、十分な乾燥期間を設ける。

・強力な除湿器を設置しておく。ただしこれはエネルギー消費量が非常に大きくなる選択肢です。

ー新築が湿気ているにもかかわらすカビのリスクを低減するー

・建物の湿気を明らかに排出しやすい秋か冬に入居する。

・ビルトインの家具を設置する前に、できるだけ長く待ちましょう。

・家具を数週間/数か月、壁面から10センチほど離して設置する。

・正しい暖房、換気状態によって部屋の湿度を下げましょう。

・カビないように、紙、食べ物などの有機物に注意してください。

BIJバウビオローゲ 森健一郎

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