環境へのネガティブな影響を回避するー持続可能な環境の掲載ーバウビオロギー25の指針

新築、改修にあって、環境へのネガティブな影響を回避する

―持続可能な環境の形成

ーバウビオロギー25の指針

写真は2011年3月に筑波学園都市で建設されたLCCM住宅実験棟です。LCCM住宅は、ライフサイクル・カーボン・マイナス住宅の略称で、住宅の建設時・居住時・解体処分時に発生する二酸化炭素排出量がマイナスになる住宅です。

―揺りかごから墓場まで―

バウビオロギーには「揺りかごから墓場まで」という言葉があります。住宅の維持管理のための省エネ性能だけでなく、製造や廃棄のことも含めて、環境負荷を抑えるということです。コンクリート1m3つくるには200リットルの石油が使われていることをご存じでしょうか。製造エネルギーを石油換算すると普通の家で約3万リットルを必要とし、バウビオロギー的な建て方ではその1/10で済んでいます。「結末を見通して、ことを始めなさい」(ヘロドトス)

上の言葉は、素晴らしく、自明のように聞こえます。しかし実践において、それは複雑で「偽物」であふれています。なぜでしょう。今日、環境保護は世界的なメガトレンドの一つであり、ほとんどすべてのプランナー、職人、企業、建材メーカー、ディーラーなどは、「環境にやさしい」という属性で身を飾りたいと考えています。

すべてはできる限り「グリーン」でなければならないので、それによって「グリーン・ウォッシング」された情報が氾濫しているのです。時には専門家ですら判別するのが難しい場合があります。

※グリーンウォッシングは、環境配慮をしているように装いごまかすこと、上辺だけの欺瞞(ぎまん)的な環境追及を表す。

―IBN創設者、アントン・シュナイダー博士の言葉-

アントン・シュナイダー博士が1996年にインドのマドラスで講演したときの言葉です。

「エコ収支や環境監査は正しい方向への一つの道である。エコロジカルなネットワークを何万年も高次に発展させてきた自然を模範として、私たちは素材の循環と企業経営のネガティブな作用を改善し理想化していきたい。大切なことは、本質的なものへの視線を遮らないことであり、そのための努力は歓迎されるべきである。

根源的に必要なことは、エコロジカルな意識を育み、より人間愛と高い倫理性をはぐくむことである。そのためのすべての責任を私たちは担う。だれもが徹底して人間味あふれた、自然を意識した建築をつくり住まうことは、本当に望みさえすればかなうことである。これをベースにして、私たちは今、ここで仕事にかからなくてはいけない。そうしなければディスカッション、出版、講演などいくらしても役に立たないだろう。」

―本当に環境にやさしい建材や建築工法を見出す―

本当に環境にやさしい建材や建築工法を見出すたにはどうすればよいのでしょうか。その方法についていくつか紹介します。

※安全データシート、エコ収支、成分表示、専門の記事、信頼できる(環境)ラベル、外皮性能や一次エネルギー消費量の計算など、中立的な情報源から情報を入手する。メーカーの情報だけで判断するのは避けましょう。

※健全な人間の悟性(判断力)を使う。例えば、再生可能で地域的に入手可能な原材料から有害物質を含まない建築材料は、エネルギーと化学物質を多用して製造される建築材料よりも一般的に環境にやさしいことは、誰にとっても明らかです。

※建築部位が将来、分離(分別)可能かどうかまで考えましょう。

※自然建材のショップで購入する。

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