生活を支えるインフラデザイン、バランスのとれた混合利用に配慮する

生活を支えるインフラデザインにおいて、バランスのとれた混合利用に配慮する:

仕事場、学校、買い物、公共交通機関が近接するように

ーエコ・ソーシャルな生活空間

ーバウビオロギー25の指針

ホビ族(アメリカの先住民族)にこういう言葉が伝わっています:

「住民が3000人を超える共同体で暮らす人間は、もはや人間であることはできない」

とても興味深い言葉ですね。現代社会がかかえる様々な問題の根本的な原因のように感じるのは私だけでしょうか?

仕事場が近いこと、地元の公共交通機関、学校、ショップなど、都市のインフラストラクチャにおいては、用途が適切に組み合わされていることが大切です。満員電車に長時間揺られて毎日職場へ通うこのと時間の浪費、体力の浪費、エネルギーの浪費は社会的な損失です。

日本では、平日の1日あたりの通勤・通学時間は、全国平均で往復1.19時間となり、片道30~40分程度かけて通勤・通学する人が多いようです。主要都市圏は下記の通りです。

  • ・東京都:1.34時間
  • ・神奈川県:1.45時間
  • ・愛知県:1.19時間
  • ・大阪府:1.25時間
  • ・福岡県:1.14時間

(参考:総務省統計局 平成28年社会生活基本調査)

このような統計調査は5年ごとに実施されているので、新型コロナウイルス感染症によるパンデミック後どのように変化しているのか興味ありますね。いずれにしても日本の通勤通学時間は世界的にみて長と言われています。

都市のインフラデザインにおいて用途の適切な組み合わせは、私たち全体の生活の質を向上させるので、大事であり良きことです。職場、幼稚園、学校、医者、お店、レストラン、レジャー施設、レクリエーション施設、そして何よりも食料などがすぐ街角にあるとき、特に子供、家族、高齢者にとって、それはどれほど実用的で、美しいことでしょうか。これにより、移動時間、交通量、移動中の車と止まっている車の双方を含む占拠面積を著しく減少させることができます。

残念ながら、実際にはそれはしばしば異なって見えます。現実はそれぞれの用途施設は遠くかけ離れています。多くの人が毎日、車や公共交通機関で何時間も過ごしています。多様な交通インフラは、逆に多くの渋滞を発生させ、エネルギーの浪費を生みます。そもそも家族がバラバラになり、家族のあり方として問題を孕んでいます。毎日の必需品は、時には数百キロ、さらには数千キロも輸送されています。人生の時間、生活の質、そして資源の浪費ではないでしょうか。

ただし、用途を適切に組み合わせるためには、発想の逆転と再考が必要です。小規模企業、小規模学校、分散型ショッピング施設、小規模病院、交通区域の解体、敷地内で飲料栽培(屋根面や壁面にて)などについて思慮してみてください。

私たちはより人間味あふれる職場やより良き生活の質に意味をおいて考える必要があるのです。

国連が毎年発表している国別の幸福度ランキングを発表しています。下が2021年のTOP10です

1位 フィンランド
2位 デンマーク
3位 スイス
4位 アイスランド
5位 オランダ
6位 ノルウェー
7位 スウェーデン
8位 ルクセンブルク
9位 ニュージーランド
10位 オーストリア

日本は毎年60位前後という結果です。この幸福度ランキングは人々に「あなたは幸福ですか?」と質問してその回答を数値化したものです。裕福度や寿命などの客観的な分析ではありません。コロナにより多くの人が日常生活にさまざまな制約を強いられてきました。そのため「幸福度は下がるのではないか」と広く予想された中で上位の国々に大きな変化はなかったそうです。分析によると、新型コロナウイルスによる悪影響より、コロナ禍で得た「他社との連帯感や仲間意識、つながり」のほうが、幸福度にプラスの影響を与えたとされています。

コロナで一変した社会構造を良い意味でインフラデザインに生かせれば日本の幸福度も向上するのではないでしょうか。

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