
事務所工事は屋上のFRP防水と外壁の透湿防水シート工事が完了しました。
透湿防水シートは外部からの雨水を防ぎ室内からの湿気を排出する機能をもった大切な工程です。外壁仕上げをするのだから雨はシャットアウトできると思ってはいけません。雨水は必ず外壁仕上げの裏に回り込むと考えておく必要があります。
透湿防水シートの監理項目
・土台水切りの上にシートを垂らす
・壁下から貼り始める(単純なことですが、お任せにせず確認する)
・シートとシートの重ね幅は150ミリ以上
・窓周りは粘着テープを先張りしてから透湿防水シート貼りする
・壁頂部はシートを2重貼りする
・様々なダクト貫通部分には粘着テープで止水する
透湿防水シートというと業者の人も俗称のようにタイベックと呼んでいますが、デュポン社の透湿防水シート名称がタイベックで、他のメーカーのシートはそれぞれ別の名称があります。数年前の建築雑誌記事で透湿防水シートの性能比較をしていて、タイベックは室内の湿気を排出する機能が他のシートより優れている事を知り、それ以後タイベックを使っています。
ひとつ豆知識をご紹介しておきますね。
壁の中の結露が問題となっていますが、これを防ぐ為には壁の内部ほど透湿抵抗を高く(湿気を通しにくくする)する事が重要です。外壁に下地合板を張らない場合はまったく心配ありませんが、合板を張る場合は室内側に必ず防湿シートを張らなければいけません。
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「建築家が考えるLOHASな住まい」 総目次
(1)光熱費1/2住宅の設計手法
・光熱費1/2住宅とはなにか?
・光熱費1/2住宅の13要素
・自然風の利用技術
・昼光の利用技術