太陽高度 太陽角度

昨日は風が冷たく時折突風になるなか、神奈川県逗子市で住宅計画中の方から住宅相談をいただき事務所で2時間ほど話をさせたもらいました。
相談内容で相談者が一番気にされていたのは敷地(建物)への日当たりでした。敷地南方向に山があり冬の時期は敷地奥まで山の影が伸びているので建物に日差しを取り込めるかどうかを心配されていたのです。敷地写真の影位置から建物窓への日当たりを検討すると問題なく1階窓から日差しを取り込めることをお伝えいたしました。夏至の太陽高度は78度、冬至の太陽高度は31度程度です。この太陽高度の変化を上手に利用して建物への太陽エネルギーの影響をコントロールするのがパッシブデザインの第一を基本です。

さてここでアドバイスを一つ
写真のような太陽高度角度を示す資料をネットでよく見かけます。冬至の角度は約31°、春分秋分の角度は訳55°、夏至の角度は約78°です。
ここで夏至の太陽高度78°を基準に庇の出幅を決定してしまうと大きな間違いにつながります。夏至はまだ暑くなるずいぶん前の6月21日~22日に訪れます。8月1日の太陽高度は約72°、9月1日に至っては約63°まで高度が下がります。夏至の78°を基準に庇の出幅を設定すると8月~9月初旬にかなり陽射しが入り込むことになってしまうのです。多くの設計者も間違えやすいので注意が必要です。

 

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