断熱性能と健康性の関係

今日は断熱性能解説シリーズの6回目、断熱性能と健康性の関係についてお話します。
寒波の影響で冷え込みが激しいですね。室内の温度低下や乾燥で風邪や喉の痛みを感じている方も多いのではないでしょうか。断熱性能解説シリーズでは、断熱性能と温度の関係や冷暖房費なとについて解説してきましたが、断熱性能と住人の健康性に因果関係があることが分かっています。また脱衣室やトイレの低温度によるヒートショックも問題として認識されているのです。
写真のグラフは健康維持増進住宅の研究の中で断熱性能と健康性の関係について調査した結果です。喉の痛みや喘息、乾燥肌などの疾病のある方が断熱性能の高い住宅に住み替えた場合の疾病改善率を示しています。この調査によると、省エネ等級5(6地域ではQ値2.1W/m2)以上の断熱性能まで高めることで、調査対象とした全ての疾病改善率が上昇していることが分かります。健康性を考えるなら省エネ等級5以上の性能が欲しいです。
ヒートショックに関する調査では、消防庁の調査で年間1万7千人の方々がヒートショックにより死亡しているという報告がなされています。脱衣室など裸になる場所は最低室温を15℃以上に保つ必要があります。理想的には20℃以上です。6地域で非暖房室の室温を15℃以上とするには平成11年告示(次世代省エネ基準)以上の性能が必要です。できれば省エネ等級5(6地域ではQ値2.1W/m2)が欲しいところです。
次回の断熱性能解説は6回分のまとめをお伝えする予定です。

断熱性能解説
断熱性能の基本的知識
暖房室と非暖房室の温度差
断熱性能と暖房している部屋としていない部屋の温度差の関係を解説
断熱性能別の早朝室温
断熱性能と前夜から明朝までの温度低下の関係を解説
断熱性能とコストの関係
断熱性能を向上させるためにかかるコストを解説
年間冷暖房費
年間冷暖房費の試算値
無暖房住宅
無暖房住宅は夢じゃない、日射のみで自然循環する室温
蓄熱住宅
蓄熱効果を加えることで室温が安定しさらに快適になる
断熱性能と健康性の関係
断熱性能が向上すると住人の健康性も向上する
まとめ
1回~9回の総まとめ、1ページですべての関係が分かる

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