
日本バウビオロギー研究会の第72回定例セミナー「関係性をデザインする住環境づくり」に出席してきました。セミナー内容を簡単に紹介いたします。
日時:2024年8月29日
場所:早稲田大学西早稲田キャンパス(理工キャンパス)
講師:ビオフォルム環境デザイン室 山田貴宏
プログラム1 「ホイアンのU-Cafeをたずねて」
前橋工科大学 BIJ理事 石川恒夫
挨拶およびセミナー講師の山田氏が設計に関わったベトナム・ホイアンのU-Cafeを偶然訪れたときの感動を語る。そして健康な住まいへの道を求めるバウビオロギーについて簡単に解説されました。
『住まいが人間に
その肉体と
魂と
精神に
奉仕しないとすれば
一体何のために建てるのか』
プログラム2「関係性をデザインする住環境づくり」
講師:ビオフォルム環境デザイン室 山田貴宏
外皮性能を高めて省エネ性と快適性を確保する、という手法は「閉じた」建築環境を助長してしまう懸念もあります。部分最適は達成しても、自然環境と地球環境まで含めて相対的な環境性という全体最適が蔑ろになってしまう可能性もあるように思います。本当に、快適性=人の健康性なのか、もう一度立ち止まって考えてみる必要があるのではないでしょうか。
閉じた建築から、建築はむしろ開いて、周りの環境、地球、人との関係性をデザインすることで健全な状況を核としていくことが必要と考えます。
生態系を手本にした関係性のデザイン:パーマカルチャー
「部分最適」 → 「全体最適」 へ
自然の仕組みのように、多様な関係性は安定を生む。生命中心的な環境主義から、自然・生態系への全体的な理解と共感と意識へシフトする。世界各国で建てられてきた古い民家は、全ての素材が循環するように考えられていた。気候風土、機構、自然のめぐみとのやりとにの中で住まいがあったのだ。構造材→板材→薪→灰→畑、茅や藁葺き屋根→家畜用資材→たい肥→畑、土壁→土壁として再利用→土にもどす、など、まさに廃棄物が無い「連環」がなされていた。
対して現代のエコハウスと呼ばれる「閉じた」住宅はどうだろうか?
現代のエコハウスが建ち並ぶ街並みは「豊かな住環境」といえるのだろうか?
住まい/建築造りのデザインの原則
1 生物資源、地上資源、自然素材でつくる「循環資源」→木造・土・資源銀行
2 地域の材と資源と人材でつくる小さな循環→木造
3 風土・気候をを理解し、そえに適したデザインにする→民家型をまずは下敷きに
4 自然のエネルギーを有効活用→環境エンジニアリング、シミュレーション技術を利用
涼房、暖房、輻射熱の利用、蓄熱の考慮、微気候の利用など
5 パッシブデザイン
6 素材のデザイン
7 「捨てる」デザイン、「再利用」のデザイン
8 ロングライフ
9 生産を取り戻す、働く場をつくる →菜園、動物、小商
10風景を整える
11地域でつくる、地域の生業との連環
12地域のハブ的役割→コミュニティの育み、住み開き、集まって暮らす、関係性のハブ
事例紹介
・「藤野の家」
・「さとのえ」
・「足立エコアパート」
・「里山長屋」
・「いるかビレッジ」
・「連の家」プロジェクト
・「ちっちゃい辻堂」


コメント