光熱費1/2のエコ住宅(自立循環型住宅)シリーズ
「照明設備計画 2}
(3)照明設備計画の設計手順
照明エネルギー消費を削減させるためには、前述した3つの手法をうまく組み合わせた計画とする必要があります。設計手順を説明します。
①空間での行為の確認
必要とされる光環境を考える際、各空間で行われる行為を時間別に考える必要があります。このとき、住まい手の年齢や視覚能力も考慮にいれます。
②基本となる必要照度の確認
各空間で行われる行為に対し必要とされる照度(ルクス[lx])を決定します。あくまで目安ですが各行為に対する適正照度がありますのでここで紹介しましょう。
・居間(団らん)→200lx
・居間(読 書)→500lx
・勉強(子供室)→750lx
・台所(調理台)→300lx
・玄関(靴ぬぎ)→200lx
・便所、廊下 →100lx
本来は照度計算をして照度分布図を作成して確認しべきですが、住宅の場合はそこまで厳密に考える必要はありません。住まい手の好みや環境によって大きく変わるからです。簡易的には蛍光ランプ照明器具のW数の合計が、
【10W/畳×畳数】
になるよう計画すれば問題ありません。白熱電球の場合はW数を
1/4にして計算します。上記の計算式を満たすよう設定すれば、床面で100ルクス程度が得られます。
③住まい手の変化による必要照度補正
視覚能力は加齢とともに低下します。高齢者の場合は、照度基準値の1.5倍程度が望ましいとされています。
④照明配置計画と器具の設定
各行為が行われる位置を想定し、必要照度が得られるように照明の位置を決めます。将来の家具移動も考えられるのであまり厳密に考えるのではなく、明るくすべきエリアと必要のないエリアといったように大きく空間分けして、それに応じた照明配置をしていきます。
光環境を検討する上では、行為に応じた機能的な照明だけでなく、照明がつくりだす雰囲気にも配慮しましょう。壁面を明るくすることで部屋全宅の明るさ感を高めることが可能ですし、低位置照明を採用することで落ち着きある空間とすることができます。内装材の色調・反射率によっても、明るく感じたり暗く感じたりしますので、器具の形状や内装材にも気を配る必要があります。
⑤制御方法の検討
各行為に適した照明パターンを実現できる制御方法を検討します。調光が必要か、人感センサーが必要か、照度センサーが必要かなどを考えて制御方法を決定します。
⑥安全性の確認
階段や段差がある部分の安全性には特に注意しましょう。明るさを確保するだけでなく、立ち位置によって足元が暗くならないよう注意します。照度を十分確保しても、明るい場所から暗い場所へ移動すると見えにくくなることもあるので、そうした導線には段差のない計画とすることが大切です。
■光熱費0(ゼロ)のブログシリーズ目次リンク
1.建築家が考える光熱費ゼロ住宅
2.光熱費0(ゼロ)住宅
3.光熱費0住宅の試算値
4.光熱費0(ゼロ)住宅 ランニングコスト分析
5.光熱費0(ゼロ)住宅 イニシャルコスト検討
6.一般的な住宅で光熱費0を実現するには
7.光熱費0の省エネ住宅 一般の住宅分析
8.光熱費0の省エネ住宅 家庭の消費エネルギー比率
9.光熱費0住宅からCO2発生量0住宅へ
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0.自立循環型住宅への設計ガイドライン
1.自然風の利用
2.昼光利用
3.太陽光発電
4.日射熱利用 1
5.日射熱利用 2
6.太陽熱給湯
7.断熱外皮計画 1
8.断熱外皮計画 2
9.日射遮蔽手法 1
10.日射遮蔽手法 2
11.日射遮蔽手法 3
12.全熱交換型換気扇
13.換気設備計画 1
14.換気設備計画 2
15.給湯設備計画 1
16.給湯設備計画 2
17.照明設備計画 1
18.照明設備計画 2
19.照明設備計画 3
20.照明設備計画 4
21.照明器具配置の設計手法
22.高効率家電機器の導入1
24.水と生ゴミの処理と効率的利用 1
25.水と生ゴミの処理と効率的利用 2
26.水と生ゴミの処理と効率的利用 3
27.生ゴミ処理
28.電気やガスの1次エネルギー換算値
29.発電ロスと送電ロス
30.光熱費領収書からエネルギー消費量を求める方法
31.二酸化炭素排出量の換算係数
32.省エネルギー性や経済性の評価ツール
33.造形デザインと環境デザインを共に高める設計手法
34.省エネ、エコ住宅設計マニュアル
35.住宅の二酸化炭素排出量
36.熱エネルギーの単位
37.環境を測定する
38.設計フロー
39.開口部の設計
40.断熱仕様の設計1
41.開口部の施工費比較
42.経済性能比較
43.断熱仕様の設計 2
44.断熱仕様の設計 3

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光熱費1/2のエコ住宅 43 断熱仕様2
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