高性能建材リフォーム補助金について解説

高性能建材補助金

今日からリフォームで使える公的支援制度について解説していきますので、リフォームをお考えの方は是非参考にしてください。「高性能建材リフォーム補助金」、「耐震改修補助」、「省エネ改修に関する税制支援」、「バリアフリー改修に関する支援制度」などについて数日に分けて解説します。

今日は「高性能建材リフォーム補助金」について解説します。
この助成金事業は、高性能建材の市場拡大と価格の低減により既築住宅等の省エネ改修を促し、省エネを推進するため、 省エネルギー性能の高い高性能建材を用いた改修を行う者に補助金を交付してその活動を支援するものです。

(1)補助額
補助率は補助対象の材料費、工事費の1/3以内で、上限は1戸当たり150万円です。
住宅エコポイントとの併用はできません。
(2)認定要件
補助金の実施団体は環境共創イニシアチブです。一般的な建材よりも断熱性能が高いものを使って行う省エネ化リフォーム工事が対象です。環境共創イニシアチブに製品登録を受け、指定された建材を使わなければいけないという縛りはありますが、設定されている性能はそれほど高くはありません。快適性や健康性を考えれば最低といっていい性能の製品です。

例えばガラス窓は熱貫流率U値2.33以下、断熱材は熱伝導率λ値0.041以下で部位ごとに定められた熱抵抗値R値を満たさなくてはいけません。東京や神奈川など比較的温暖な地域であればR値は天井2.7、壁2.7、床2.2ですから断熱性能基準をご存知の方であればそれほど高い基準ではないことが分かるでしょう。

改修部位は部分でもかまいませんが、工事後に住宅全体の一次エネルギー消費量を15%以上削減することが条件となっています。また補助金を得るための書類作成費等に20万円ほどかかるものと思います。

このように、認定要件は難しいものではありませんが問題はリフォーム断熱化工事の難しさです。リフォーム工事の断熱化工事は新築の3倍難しいです。断熱材の施設方法だけではなく、断熱化しない部屋の温熱環境の悪化と結露リスク、さらに気密仕様と壁内結露の対策など、設計段階での検討と確実な工事が必須です。

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