新しいのに懐かしい切妻屋根の家 お引き渡し

「新しいのに懐かしい切妻屋根の家」工事が完了してお引き渡しいたしました。

この住宅は植栽工事もかなり入れたので竣工写真撮影はかなり先になると思うので今日は工事中の写真を数点紹介いたします。1枚目の写真は道路側面の外観写真です。車が4台駐車できるスペースは土間コンと芝生でデザインしました。車のタイヤが当たり停車させる車止めが好きではないので地先境界ブロックを通しで設置しました。

2枚目の写真は南側外観です。外壁は全面ガルバリウム鋼板張りとしました。ガルバリウムを採用するときコーナー役物を設けるとゴテゴテした印象となるので、板金屋さんに手作業でコーナー加工してもらいました。南からの日射取得のため1階2階ともに大きなサッシを設置しています。それでいて窓の主張が小さく建物のフォルムが浮き出るようにデザインしています。1階窓の間の壁面もガルバリウム鋼板が張ってありますが、この裏には両サイドの窓の雨戸が収納されています。

3枚目の写真は玄関にいたるアプローチです。御影石の踏み石をややカーブさせながら配置、右側には車庫スペースとの仕切りとなるコンクリート壁を3枚設けました。玄関あ踏み石奥にある木製の縦格子の内側にあります。縦格子の内部が玄関ポーチとなっていて、外部からの視線を遮りながら玄関扉を開け放って換気ルートとするよう考えました。いまはこげ茶色の縦格子ですが数年すればシルバーグレーとなり外壁ガルバリウムと馴染むことでしょう。そうそう、ガルバリウムは単調にならないように横張りと縦張りを使い分けています。縦張り部分は縦ハゼ張りという構法で、こちらも板金屋さんが現場の手作業で張り付けています。既製品と比べてよりすっきりと納めることができます。

4枚目はコンクリート壁の細かな工夫の紹介です。まずは型枠、3枚の壁の型枠はパネコートと杉板型枠を使い分けて仕上がりの表情を変えています。一般的なコンクリート壁で問題となるのは雨だれの汚れです。この住宅では壁上部をV字形状として両サイドを凹形状とすることで雨水が正面に流れに難いようなディテールとしています。

5枚目の写真は1階リビングスペースです。カメラマン撮影ではないので現場写真なので露出が悪くすみません。写真左が南になります。窓手前には床から浮かせた収納カウンターを設け、カウンター下には床面を照らす間接照明を設置しています。夜に間接照明を点灯すると落ち着いた雰囲気となります。床はマルホンのマホガニー、壁は珪藻漆喰塗り、天井は2階床合板現しとしました。

6枚目の写真はダイニング方向を撮影したものです。最後の補修工事中のもの。

キッチンを隠す腰壁をR状の曲面としたことで柔らかな印象となりました。正面の収納カウンターと吊戸棚には相当な量の収納が可能です。吊戸棚一番右はエアコン室内機スペースとなっていて、通常は扉の中に隠れてエアコンが見えないようにしています。

7枚目はダイニングスペースからキチン方向を撮影したものです。カウンター類は床の表情に近いイロコ材です。マルホンさんで幅ハギ加工して納入してもらいました。普通の集成材と比べると1本の材幅が3倍くらいあるので一見無垢材のように見えます。この住宅では扉類の銘木合板を全て米杉で製作してもらいました。建具屋さんも初めてだそうですが私も初の試みです。表情はとても良かったです。色の変色が早く1年もすると写真の色よりもかなり濃い目に変色します。

8枚目はキッチン壁です。サブウェイタイルのようなグレーの内装タイルを張り白目地とするしました。モダンでお洒落な印象となりました。この部屋のスイッチはトグルスイッチという特殊なスイッチを採用しています。真鍮製のスイッチで、入り切りするときの「カチッ」という音がとても小気味よく手に伝わる振動が気持ちいいです。

9枚目の写真も細かな工夫を紹介するものです。リビング入口、各寝室の扉上には換気用の回転欄間を設けました。扉を閉めた状態でも2方向換気を促すことができます。中間期~夏季にはとても重宝する工夫です。扉面材、3方枠とも米杉です。あっ、扉を開閉する丁番は真鍮色のフランス丁番です。

10枚目は階段です。踏板たけが見えるようなスケルトン階段としました。中央の壁は極限まで薄くしています。すっきりとすっきりと、上りたくなるような階段。手摺受けは特注加工してもらった木製です。既製品の金物ではない味わいを感じます。さてさて、階段を上った先には一押しのロフトがございますので最後に紹介します。

1階から2階、2階からロフトへと2層の階段を上ったさきにあるロフト和室です。杉板と畳敷の床、壁と天井はラワン合板仕上げです。天井は屋根形状そのままの船底天井となっており、再頂部の高さが1.4m。天井には大きな電動トップライトを設けています。トップライトを開けておけば1階から階段室を抜けた風と流れを作り出すことができます。外出時でも雨が降れば自動で閉まるので安心ですし、外部からスマホ操作で開閉も可能です。

このロフト和室、とっても素敵で落ち着く空間です!!

一日空を見上げながら寝ていたいくらい。

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