減築リノベーション 本の家

ある建築総合メーカーとの共同事業でリフォーム・リノベーション事例紹介資料を作成しました。そのなかで2017年5月に完成した「本の家」の資料を作成したので紹介します。

この計画は一部減築、一部増築をともなうものとなりました。築35年の木造二階建て住宅は、とにかく寒く、ひどいカビに悩まされていました。またお子様が独立して夫婦二人になったことから終の棲家としてカビのない快適な住宅を希望されていました。またもう一つ大きな希望が大量の書籍の保管場所の確保です。書籍保管のためにワンルームマンションを借りており、そこに保管していた本をすべて収納するというご希望です。

計画地は逗子市にあり南東の山による影響で冬季の午前中の日照不足が予想される場所でした。日照シュミレーションで山の高さと樹木の影響を考慮した日射位置を計算した結果、建物南東コーナーを減築、南西コーナーは逆に増築、建物中央に真南に向く大きな日射取得窓を設けることで必要な日射量を確保することとしました。大きな窓の上には日射遮蔽のための庇を伸ばし、2階から入った光を透光床で1階玄関ホールへ導くことで1階も2階も明るく暖かな住環境を実現しました。

透光床スペースは洗濯物干場として利用、大量の書籍の保管場所は書斎、2階ホール壁面本棚、階段壁面本棚にすべて収納できるように計算しています。また家庭菜園で作った野菜を洗う外流しと農作業用の倉庫も建物外観に合わせて一緒にデザインしました。外皮断熱仕様は床に付加断熱を施設してUA値0.52W/m2kという性能です。底冷えのない暖かな家になったとの喜びの感想をいただきました。

竣工写真は下のリンクからご覧いただけます

コメント